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地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構
日本海総合病院様 インタビュー
オープンフェースマスクは低流量から使えてCO2がこもらないので、患者さんの状態に合わせたデバイスの選択が可能になりました。

お話を伺った方

呼吸器内科病棟師長 片山 雪子 様

“口カニューラ”の問題解決のため開放型マスクを導入

開放型酸素マスクを導入した経緯を教えてください。

低流量の酸素が必要な患者さんには鼻カニューラを選択しているのですが、口呼吸の患者さんに適切なデバイスがなく、口元に鼻カニューラを当てて使用していました。

“口カニューラ”と呼ばれるものですね。

はい。ただ倫理的な側面や、面会に来られたご家族の心情を慮ると、改善する必要があると考えていました。その頃に海外メーカーの開放型酸素マスクを学会展示で紹介され、試しに使ってみたところデバイスとしてとても良く、口呼吸の患者さんにも対応できるため、呼吸ケア委員会<RST>で検討し導入を決めました。

実際“口カニューラ”は見た目も気になりますが、医療的な問題もありましたか?

そうですね。唾液も付きますので、酸素の噴き出し口が詰まったり汚れたりします。

さらなる品質向上のため、オープンフェースマスクに切り替え

オープンフェースマスクの評価はいかがでしたか?

ゴム紐の素材がソフトなため、締め付け感が少なく跡が残りにくいという意見がありました。個人的には、2本の紐で耳にかからず頸と後頭部に圧が分散されるので装着感も良く、耳介の褥瘡予防にもなります。

製品を切り替える際に、現場の混乱はありませんでしたか?

形状が似ており、使用対象患者も変わらなかったので特に大きな混乱はありませんでした。

CO2再呼吸防止のため、COPDの患者さんにはオープンフェースマスクを使っています

通常の酸素マスクと、オープンフェースマスクはどのようにして使い分けていますか?

オープンフェースマスクはCO2の再呼吸防止のため、COPDの患者さんに選択することが多いです。他には、酸素マスクが必要だけど、マスク装着を嫌がる患者さんに対して、穴が開いている分圧迫感が少ないのでオープンフェースマスクを提案することもあります。
ルームエアーにはできないけど、0.5~1L/minの酸素が必要な患者さんもいるので、そういった方にオープンフェースマスクを装着してサチュレーションがすぐに改善した、ということも経験しました。

今回、スタッフの皆さまにアンケートにご協力いただきました。最後にその中から一部をご紹介させていただきます。
ありがとうございました。

(取材日:2021年11月16日)

スタッフの皆さまの声

オープンフェースマスクを
どのような患者さんに
選択していますか?

  • 酸素を低流量で使用する口呼吸の患者さん
  • 口呼吸で鼻カニューラだと正しく酸素が吸えない患者さん
  • 低流量の酸素を投与していて、鼻カニューラではSpO2が下がる患者さん
  • 鼻カニューラではSpO2が上がらないが、通常の酸素マスクではCO2ナルコーシスが心配な患者さん
  • 通常の酸素マスクでは嫌がって外してしまわれる患者さん

オープンフェースマスクを使って
良かった点を教えてください

  • CO2がこもらない
  • CO2ナルコーシスの予防になる
  • 患者さんの状態に合わせて酸素療法デバイスの選択肢が増えたこと
  • 閉塞感がなく、患者さんに好んで使用してもらえる
  • 吸引がしやすく、口腔ケアや観察がしやすい
  • 2本のゴム紐で固定するので、ずれが少ない
  • 耳介の皮膚損傷ができにくい

地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構
日本海総合病院 様

地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構 日本海総合病院 様

庄内地域における三次救急・専門医療を担う急性期病院として、平成23年4月に庄内で初の救命救急センターを開設。地域の基幹病院として「安心、信頼、高度な医療提供」の使命をもとに取り組んでいます。
診療科目数27/病床数630床(2022年1月現在)/山形県酒田市あきほ町30番地

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