生命の最前線に
“何があっても製品を届ける”

購買部
2015年9月入社

S.F

Career Step

  • 入社のきっかけ

    生命を守る品質に惹かれて、異業種から転職
    自動車関連の前職ではやりつくした感もあり、転職サイトに登録しました。そこで紹介されたのがアトムメディカルで、成長が見込める業界だと思いました。車なら何かあれば交換が可能ですが、医療ではミスが許されず、高度な品質が要求されることにやりがいを感じ決めました。
  • 1年目

    NICUで、生命の最前線で使われていると実感
    初期研修。各部署を見学、営業同行ではNICU(新生児集中治療室)にも立ち入る。アトム製品がズラリと並んでいるのを見て、製品の重みを実感。短期研修後は購買部に配属され研修、すぐに実務も経験。
  • 2年目

    前職の経験も活かしながら実務をこなす日々
    人脈を拡げながら自分で勉強を重ね、先輩同様に通常の実務をこなす毎日。
  • 3年目

    またとない大型プロジェクトを任される
    フィリピン工場への大型機器導入に携わり、国内と海外で苦労を重ねる。同時に仕事の重要性を再認識し、大きな自信に。
  • 5年目

    パンデミックによる最大の試練が……
    コロナの世界的流行が物流に大きな影響を与え、電子部品の確保に駆けずり回る。何があっても“小さな生命を救うために”という会社理念を有言実行。
  • Q1 入社後の様子や苦労したこと、購買部の印象を教えてください。

    幅広い取引先と、膨大な品目数、
    それに見合った出会いを経験しました。
    高い品質と安全性を確保するため、
    自身の勉強が欠かせないのも事実です。
    今から思うと、“1年目からしんどかった”というのが率直な感想です(笑)。当社は細かい部品や素材を含めると数多くの取引先があるので、入社間もないころからさまざまな取引先に行って、いろんな方と会う必要がありました。入社前に出張も多いと聞いていましたが予想以上でした。
    当社にはディスポーザブルの使い捨て製品もあれば、原材料まで含めると想像を超える量の部品・素材が必要な製品もあります。そのため、サプライチェーンは国内にとどまらず、海外とも繋がっています。国内メーカーであっても生産は中国や東南アジアということもあり、部品・素材のネットワークは広く世界と繋がっているのです。
    医療機器には車以上に高い品質と安全性が求められるので、前職とは比べ物にならないくらいの細かい知識が必要でした。もちろん、先輩が教えてくれることもありますが、担当する案件の細部については自分で調べるしかなく、自主学習しなくてはいけないことが想像以上でした。いわば“自分で考え、行動するしかない”、それがアトムの購買部だという印象です。
  • Q2 忘れられないエピソードがあると聞きましたが、どのような経験でしたか?

    国内で製造した大型設備機器の
    フィリピン工場への輸出案件です。
    メーカーの選定から現地での機器設置まで、
    経験したことのない苦労の連続でした。
    関わった案件の中で特に印象的だったのは、フィリピンのセブ島にある工場に、大型機器を導入したエピソードです。この案件は入社3年目の出来事で主に購入交渉を担当しましたが、後にも先にも私が関わった最大の案件でした。
    セブ工場で保育器部品を取り扱うことになった際、これまでにない大きな成型機が必要になりました。その大型成型機を国内で製造し現地に輸出するというものです。機器の選定、国内メーカーの視察、相見積による発注先の決定、そして完成品を船でセブ島まで運び現地での設置にも立ち合うというというのが全工程で、完了までに1年を要した大掛かりなものでした。
    機器完成後に国内で組み立てて動作確認を行いましたが、長さ20mあまりという大きな機器なのでそのままでは輸出できず、一度分解してコンテナ6箱に収め、それを現地で再び組み立てるというものでした。それまでに経験した業務とはまったく異なり、特に現地での荷揚げ、通関、工場への移動や組み立ては、国内とは異なり課題山積でした。一つひとつ解決法を探りながら試すという、とても時間がかかる作業だったのです。苦労の連続でしたがまたとない経験となり、“運べない機器はない”と思えるくらいの自信となりました。
  • Q3 アトム製品には電子機器も使われていると思いますが、コロナ禍ではどうでしたか?

    小さな命を守る最前線は
    待ってはくれません。
    何が何でも確保するという覚悟で
    駆けずり回る日々でした。
    幸い、大型機器のエピソードはコロナ前のことでしたが、2020年からは別の意味で大変な日々の連続でした。ご存じのとおり、パンデミックが始まると世界の物流がほぼストップし、メーカーにとっては深刻な半導体不足が起こりました。自動車であれば顧客は事情を理解して納品を待ってくれますが、保育器を中心とした命の最前線では、半導体不足を理由に納品を遅らせることは、赤ちゃんの命にそのまま直結します。
    半導体は車のような大型発注と比べると、医療機器の場合はそれよりもずっと少ないロットで済むので、交渉しやすいのは確かです。足しげく半導体メーカーに通い、人命に関わる問題であること、小ロットでの納品であることを説明し、何度も交渉することでコツコツと確保するという日々が続きました。何が何でも確保するという覚悟で駆けずり回り、幸い先方の協力もあってコロナ禍を乗り切れた、というのが率直な思いです。
    今となっては、先のエピソード以上に苦労したと思っています。確保できないということは許されないからこそ、世界情勢により敏感に仕事をしている毎日です。
  • Q4 購買部の仕事の面白さや醍醐味について、教えてください。

    物流の人脈ネットワークは
    大切な私の“宝物”です。
    自らに与えられた使命が、
    苦労に勝るやりがいになっています。
    世界的な危機でも乗り切れた要因としては、人脈も大きかったと思います。ネットで検索すれば何でも見つかるわけでもなく、特に各業界特有の問題や動向、あるいは新素材開発などは自分で調べるにも限界があります。そういう時に情報を提供してくれたのは取引先の担当者でした。当然、新規の取引でも、業界に通じた担当者と同行する方が交渉もスムーズです。
    一方で、アトムの存在価値を思い知ることもありました。当社は大きな会社ではありませんが、ある大企業との交渉ではドラマのワンシーンに出てくるような豪華な大会議室に案内され、場違いではと思ったこともあるくらいです(笑)。それが叶うのもアトムが一目置かれる存在で、当社が築いてきた信頼だからこそと感じています。
    さまざまな世界の人との出会いは自分の成長を促してくれ、購買という仕事の醍醐味でもあります。また、アトム製品はいろんなメーカーの部品で成り立っており、その一つひとつの信頼性があってこそ、自社製品の信頼が高まるのも事実です。品質を見極め確保し、医療現場への安定供給につなげることが私の使命であり、苦労に勝る大きなやりがいになっています。

学生さんへのメッセージ

購買部では、取引先の方に仕事を教えてもらい成長できたとさえ感じています。そういう経験からすると、人とのつながりを大切にする人が向いていると思います。一方でサプライチェーンが大きく関わるので、経済的な世界動向はもちろん、自然災害や戦争など、グローバルな視点も重要です。購買部は新製品の開発にも大きく関わっており、そうした世界に飛び込んで自分の可能性を拡げていきたいという方、お待ちしています。

S.F

子供時代

負けず嫌いのお兄ちゃんっ子

何かと兄にくっついて回り、かなりの負けず嫌いの性格だったようです。

あなたの元気の源を教えて!

笑顔をくれる、我が子の存在

コロナ禍で出産には立ち会えませんでしたが、1日だけ保育器のお世話になった我が子の写真を見てびっくり。アトム製品だったので、改めて身が引き締まる思いでした。今は子育て奮闘中ですが、よく笑わせてくれるので私も元気をもらっています。